ふゆみずたんぼ(冬期湛水水田)とは?
ふゆみず田んぼとは『収穫後、12月~3月の冬の田んぼに水を張る農法』のことです。
なぜ「ふゆみずたんぼ」なのか?
「たくさんの生きものたちを育むから」
理由1 | 水を張った田んぼは、冬に大陸から渡ってくるガン、カモ、ハクチョウなど水鳥たちの採食場、ねぐらになります。 |
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理由2 | カエルやドジョウ、ナマズなど、水のある田んぼを生活や繁殖の場として利用する生きものたちが戻ってきます。 |
理由3 | ふゆみずたんぼを実施して農薬等の使用量が減るため、更に多くの生きものが育まれます。 |
「"土づくり"につながるから」
理由4 | イトミミズの数が増え、その活動が雑草の種を土壌の奥に埋め込むため、抑草効果があります。 |
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理由5 | 田んぼに訪れる水鳥の糞は田んぼのよい肥料になります。 |
理由6 | 菌類などの活動が活発になり、稲わらの分解が進み、春に藻類が発生することで、翌年の肥料となります。 |
農業への効果は?
効果1 | 農薬投入量が減り、コスト削減につながります (害虫を食べるクモ、カエル、ツバメなどが増える ため) |
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効果2 | 肥料使用量が減り、コスト削減につながります (鳥の糞やワラ等が微生物の働きで肥料になるた め) |
効果3 | 付加価値の高いブランド米として売れます (減農薬減化学肥料による安全安心はもちろん、生 き物を育む田んぼでとれたお米というストーリー 性が、消費者にとっての付加価値となるため) |
生きもの調査にご協力をお願いします!
"ふゆみずたんぼ"の生きものへの効果を調べるため、下記のような調査を実施したいと考えています。ご迷惑にならないよう注意して行いますので、ご協力お願い致します。
調査時期・回数
冬期湛水期間中(12~3月):1地点につき1回調査場所・方法
<田んぼ>
1m×1mの範囲の調査区(A~E:右図参照)
を設定し、範囲内にいる動物を土ごと採取し、生
息する動物の種類や数などを調べます。調査後
は、土や動物田んぼにもどします。
<水路>
田んぼに隣接した水路(田内の水路を含む)の5
~10m区間を設定し、網等でその範囲に生息す
る動物を捕獲し、その種類や数などを調べます。