剪定枝、草・落ち葉等堆肥化事業の目的
野田市内で発生する廃棄物の発生を抑制し、再利用を促進するために市内で発生する剪定枝、草・落ち葉もみ殻等を活用して良質な堆肥を生産し、化学肥料の減量等による環境保全型農業を推進することにより、付加価値のある持続性の高い農業の振興に寄与することを目的として、平成11年度持続的農業総合事業(国庫)導入により建設する。
施設概要
- 敷地面積
- 20,359㎡
- 建屋面積
- ・管理棟 47.74㎡
・重機格納庫 84.00㎡
・作業棟 17.76㎡
・チップ格納庫 55.82㎡
・ストックヤード 966.00㎡
・もみ殻粉砕処理施設棟 194.40㎡
- 機械・機器類
- (堆肥センター)
- ・計量機 最大計量 15t(5㎏単位)
- ・剪定枝破砕機 3.9t/日
(コンベア供給装置) - ・草・落ち葉破砕機 1.0t/日
- ・研磨機
- ・薪割機
(もみ殻粉砕処理施設)※平成20年10月建設 - ・定量供給装置 貯留槽容積 2.5㎥
- ・もみ殻粉砕機(植繊機) もみ殻粉砕能力 7㎥/h
- 重機等
- ・バックホー 0.4㎥
- ・バックホーハサミ 0.1㎥
- ・バックホーハサミ 0.5㎥
- ・ホイールローダー 1.0㎥
- ・ホイールローダー 0.9㎥
- ・ホイールローダー 0.6㎥
- ・3tダンプ・3t平ボディー・4tダンプ・軽トラック 各1台
- ・堆肥散布装置(マニアスプレッダ) 積載量 2t 3台
- 運営方法
- 野田市の委託を受けて㈱野田自然共生ファームが管理運営。委託の範囲は
(1)剪定枝、草、もみ殻等の受け入れ業務
(2)もみ殻等の収集業務
(3)剪定枝、草等の受け入れに伴う手数料の授受及び納付事務
(4)剪定枝、草、もみ殻等の処理業務
(5)堆肥の熟成管理業務
(6)もみ殻牛ふん堆肥等の運搬及び散布
(7)もみ殻牛ふん堆肥等の運搬及び散布に伴う手数料の授受及び納付事務
(8)施設の維持管理に関すること
(センターが行う堆肥の散布については、ほ場への堆肥の運搬に併せて当該堆肥の散布申込があった場合に限り行うものとする。) - ・職員関係 (1)施設長 1人(㈱野田自然共生ファーム社員)
(2)機械作業員等 9人(パート)
(3)受付 1人(パート) - ・委託費関係 人件費、燃料費、消耗品費、諸経費等
- 搬入利用時間
- 午前9時から午後5時まで
- 休業日
- 日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
- 資源搬入手数料
- 一般家庭、戸別回収 無料
- 業者、事業所等 資源5kgまで毎に52.5円(消費税込み)
- 10円未満の端数は切捨て
- ※もみ殻に関してはすべて無料
- 生産堆肥の配布について
- ・堆肥センターで生産する堆肥は農家の方に当面は無料で配布。
- ・もみ殻牛ふん剪定枝等混合堆肥は2tあたり1,890円
- ・また、有償で運搬及びほ場への散布も行う。
- ・堆肥を希望される農家の方は、農政課へ事前登録し堆肥センターへ電話により注文。
- 堆肥の運搬、散布手数料
- 運搬手数料 1回につき(2tまで) 1,400円(消費税込み)
- 散布手数料 10aにつき(2tまで) 1,000円(消費税込み)
- 搬入できる剪定枝、草・落ち葉
- ◎野田市内から発生した剪定枝、草・落ち葉に限る。
- ◎長さ2m以下の剪定枝とする。
- ☆搬入できない剪定枝、草・落ち葉
- ◎キョウチクトウ、アセビ、ウルシ等の毒性のある樹木(葉を含む)
- ◎竹、笹、シュロの木、イチョウの葉、葉ボタン、草のツル、野菜くず等の堆肥に適さないもの
- ◎腐敗した樹木
- ◎建設廃材
- ◎材木、樹木の根、石、土、缶、ガラス、紙、プラスチック類等
- ※多量持込の場合には、持込量を制限させていただく場合があります 事前に野田市堆肥センターと連絡をとる。
- ☆搬入にあたり注意する事項
- ◎堆肥センターを利用する場合、利用簿に住所・氏名等を記入する。
- ◎剪定・除草業者等は、野田市内から発生したことを証明する書面がないと搬入できない。
- ◎野田市内での発生場所が明確でない剪定枝等は搬入できない。
- ◎樹木等は、バラ積みで搬入とする。
- ◎束ねる場合は、ワラ縄・麻縄以外のものは使用しない。
- ◎荷降ろし剪定枝等に、異物(毒性のあるもの、堆肥に適さないもの、石・土・金属・ビニール類等)が混入している場合は、積み直して持ち帰っていただく。
- ◎搬入に関しては、周辺の道路での交通安全及びセンター内の事故防止に協力を願う。
- ◎その他センター内では、係員の指示に従う。
- ☆もみ殻の回収方法
- ◎8月中旬以降水稲農家からもみ殻回収申込書を提出。
- ◎回収方法を以下の3通りとし回収する。
- ・臨時集積所6ヵ所
- ・個別回収
- ・自己搬入
- ☆建設工事等の経費
- 国庫事業
- 事業名 農業生産体制強化総合推進対策事業
- 持続的農業先導的実践地区整備事業
- 事業主体 野田市
- 事業内容 有機物供給施設
- 事業費 146,641,950円
- (うち国費 71,342,000円)
- 建設工事(含外構工事)129,298,050円
- 重機・ダンプ・散布機等 17,343,900円
- 平成20年10月1日よりもみ殻粉砕処理施設が稼動
- ・もみ殻粉砕処理施設は5年リースにより借り上げ
- ・もみ殻定量供給装置等は5年リースにより借り上げ
- 平成21年7月より枝等破砕業務を外部委託から切り替え、重機等を新たにリースし実施している。
堆肥の生産について
堆肥センターでは、市内から発生する剪定枝や草・落ち葉、もみ殻などを利用し、良質な堆肥を生産しております。
生産した堆肥は市内農家に利用してもらい、「付加価値のある持続性の高い農業の振興に寄与しております。」
・堆肥の搬出量
平成22年度 : 2,466t
平成23年度 : 2,494t
しかし、昨年の東日本大震災における福島原発事故により剪定枝等に放射性物質が含まれており堆肥化できないことから、現在、堆肥の生産を停止しております。
H23.7月搬入:2,500ベクレル/kg ⇔ H24.5月搬入630ベクレル/kg
※農林水産省の「放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値の設定について(通知)」において、肥料・土壌改良資材・培土の放射性セシウムの暫定許容値は400ベクレル/kg(製品重量)とされており、堆肥化の過程で放射能セシウムが2倍程度に濃縮されることから、200ベクレル/kg以下の剪定枝等を原材料にする必要があります。
※ただし、事故以前に搬入された剪定枝等に含まれる放射性物質の含有量は、最大で50ベクレル/kgであり堆肥化が可能なのでこれらを利用した堆肥の生産・供給は継続します。
※今後搬入される選定などの放射性物質濃度が低下し、堆日の生産を再開した場合、破砕から堆肥化するまで14か月必要になります。このため、今年度の堆肥の供給見込みは2,400tですが、平成25年度以降は未定です。